学校法人光華女子学園(阿部 敏行理事長/京都府)では、小中高等学校の全教室に教育用IWB「アクティブボード」(販売:株式会社ナリカ)を配備。普通教室のメイン黒板として活用することで新しい授業スタイルの定着を図っている。そこで、導入から活用の促進まで関わってきた竹中章勝教諭に話を聞いた。
導入製品
アクティブボード578pro
アクティブボード587proシステム
事実、先生方にインタビューすると、最初は不安があったが、使ってみると意外に入りやすかったという声が占め、「明確にポイントを指示できる」「黒板に板書するのと同じ感覚で使える」など、アクティブボードの操作性には満足しているようだ。
もう1つ、「教育現場でどう使うかを念頭に置いて開発されている」と竹中教諭が評価するのが、簡単な操作でイラストや動画などを組み込んだフリップチャートが作れる付属の教材作成ソフト「アクティブインスパイア」だ。「今までできなかった表現ができることで教員の指導スキルも向上するほか、授業で板書した内容も含めて保存できるので振り返りや教員同士で共有することも可能です」と効果を口にした。
さらに、生徒にも思考を整理するノートのとり方を意識させている。「つまり、板書を丸写しするのではなく、必要な情報を的確にまとめる力を養うことがねらいです」と竹中教諭。その上で、今後は生徒がアクティブボードに書き込みしながらプレゼンすることにもチャレンジしていきたいと抱負を語ってくれた。 最後に、小中高等学校の教室を足早に見て回った。そこには図表の表示や動くコンテンツで視覚に訴えるもの、板書を積極的に取り入れたものなど、アクティブボードを活用したさまざまな授業がしっかりと日常の中に根づいていた。
(学習情報研究 平成27年5月号掲載)