帝京大学小学校 様

帝京大学小学校 様


教育用IWB アクティブボードを全クラスに導入
板書時間を減らし、効率よい授業展開を!


帝京大学小学校(星野昌治校長/東京都多摩市)では、教育用IWB (インタラクティブ・ホワイトボード)を全教室に導入することで、板書にかける時間を削減。その分、児童に考えさせる時間を確保するなど、効率よい授業展開を実現している。そこで、IWB を活用した授業の魅力について、小林翔太教諭に話を聞いた。

導入事例

導入製品
アクティブボード95インチ
アクティブマルチメディアスタンド78インチ

導入のきっかけ
授業効率の向上により、教育目標を達成するための教育環境の整備の一環として、全クラスに導入した。


授業の効率化を目的に導入
これからの社会を担う子どもたちには、基礎・基本的な知識や技能に加え、いかに社会が変化しようと自ら主体的に考え、行動し、課題を解決する力が必要とされている。
帝京大学小学校では、こうした時代をたくましく生き抜く力を育むために、教育目標を「強く・優しく・美しく」と設定。「知・情・意・体」のバランスのとれた子どもの育成を目指して、教職員、保護者、大学、教職大学院、地域とも連携を密にした教育活動を進めている。
また、そのための受け皿となる教育環境の整備にも力を入れており、昨年4月には、自然と環境が調和した待望の新校舎が完成。ICT教育にも積極的に取り組む中、その中心として活躍しているのが全クラスに導入された教育用IWB 「アクティブボード」 (販売:株式会社ナリカ)だ。

アクティブボードは、教員が作成した教材などのPC画面をホワイトボードに投影し、そのボード上を専用のアクティブペンで操作しながら、文字・画像・音声・動画などを活用できる。つまり、教材の提示により板書時間を省き、かつソフトウェアの操作も行えるため、授業効率がアップするという利点を持っている。 同校が全クラスに導入した理由も、まさにそこにあった。なぜなら、40分授業の7時限授業を効率よく行うためには、板書にかける時間を減らすことが最も効果的であると考えたからだ。それゆえ、教室のレイアウトも95インチのアクティブボードを中央に配置した。
こうしたねらいもあり、現在ではすべての教員がアクティブボードを主体に授業を展開し、児童に考えさせる時間を確保できるようになったという。しかも、映像などデジタルコンテンツの活用が手軽になり、児童に興味・関心やイメージをわかせる授業が可能になったと評価した。


集中力を高める多彩な演出が可能

そんなアクティブボードのもう1つの魅力は“使いやすさ”。毎日の授業で活用している小林教諭も、「最初は思うように操作できるか不安がありましたが、休み時間などで遊び感覚でさわっているうちに、授業でも自然と効果的な使い方ができるようになりました」と振り返る。
その上で、たとえば教科書や資料に載っていない写真をインターネットにアクセスして見せるなど、必要な情報をすぐに呼び出したり、視覚的な効果で子どもたちにわかりやすく指導できたりするのがIWBシステムならではのよさと指摘。「なかでも便利だと思うのは、ボード上のデータをそのまま保存できるため、授業の振り返りに使えることです。また、注目させたいときはそこだけ拡大できるほか、一部の文字を隠しておき、考えさせてから正解を表示するなど、子どもの集中力を高める多彩な演出ができるのがうれしいですね」と語った。
さらに、アクティブボードには、こうした授業に不可欠な教材が簡単に作成できるソフトウェア「アクティブインスパイア」が付属されている。もちろん、WordやExcelで作ったデータも貼り付けられるため、「テストの答え合わせや子どもの発表ツールとして活用しています」と小林教諭は言う。
今後は作成した教材を授業の効率化に使うだけでなく、教員相互で共有することで、よりよい授業づくりや個々のスキルアップに生かしていきたいと期待を込めた。


(学習情報研究 平成26年1月号掲載)