文京区立第六中学校(美谷島 正義校長/東京都)では、多様な学習形態に応える教育用IWB(インタラクティブ・ホワイトボード)をすべての普通教室に導入。誰でも使える操作性によって、効率的でわかりやすい授業を日々展開している。
そこで、石出 勉副校長に話を聞くとともに、IWBを活用した授業の様子を紹介する。
導入製品
アクティブボード587pro
導入のきっかけ
昨年10月末に地上7階地下1階建ての新校舎に生まれ変わった文京区立第六中学校。
その竣工に合わせてアクティブボードを普通教室に導入した。
さらに、「教員の操作研修も導入したその日に1時間行っただけですが、すぐに使えるというイメージを持ったようで、翌日からもう活用し始めていました」と評判通りの使いやすさを実感。最初は生徒に配ったワークシートを画面に提示することから始めていたが、この頃は教材を事前に準備することで授業効率を上げていると指摘し、「今ではほとんどの授業でアクティブボードを活用しています」と手応えを口にした。
実は、この教材作成に使われているのが付属の専用ソフト「アクティブインスパイア」。簡単な操作でイラストや動画などを組み込んだフリップチャートが作れるため、こうしたオリジナルの教材も思いのまま作れるのが特長だ。しかも、授業で板書した内容も含めて保存することで、情報資源を有効に活用できる。
このように、授業での活用の様子を見て気づくのは、どの教室からも活気のある明るい声が飛び交っていることだ。それは、「生徒も教員もアクティブボードを使うことを特別だと思っていない」という石出副校長の言葉とも重なる。つまり、そこには活用を通した学習の深まりや生徒の成長といったものを感じているからにほかならない。
(学習情報研究 平成26年3月号掲載)