導入校における活用事例

導入校における活用事例


西南学院小学校 様
西南学園小学校
西南学院小学校(福岡県) では、2010 年4月の開校時からPrometheanの教育用 電子黒板「アクティブボード」を全普通教室に導入。普通教室のメイン黒板として活用することで、すべての授業において日常的なICT活用を実現し、教育効果を上げています。プロジェクターの入替えの後に、ディスプレイ型の電子黒板にリニューアル。「アクティブパネル」に2年間をかけて全教室の入れ替えを実施しました。そこで、IWB を活用した授業の魅力について、お二人の先生に話を伺いました。

全普通教室にアクティブパネルを配備!
2026年に創立110周年を迎える学校法人西南学院は、キリスト教主義に基づく教育を基盤に、保育所から大学院までを擁する西日本屈指の総合学園として発展を続けています。その中で専科の教員による授業や低学年時からの外国語教育など、特色あるカリキュラムで確かな学力の育成を図っているのが西南学院小学校です。

導入したのは、アクティブパネルの75インチ。

開校時から全普通教室に導入。とりわけ重視したのが、教室の前面中央にメイン黒板として設置することでした。
アクティブパネル75インチ

電子黒板の配置と視認性の改善
木下先生と山田先生  授業風景 授業風景
 
Q: 教室の中央に設置された電子黒板のメリットについて教えてください。

木下先生: 教室の真ん中に電子黒板が設置されていることは、全体的な視認性の向上という大きなメリットがあります。従来の電子黒板では、特に教室の端や後方に座る児童たちが、内容をはっきりと見ることができないことがありました。そのため、席の位置によって学習の効率が異なるという問題がありましたが、電子黒板が中央に配置されることで、教室内のどの席に座っていても、内容を確認できるようになりました。全体の視野が確保され、どの児童も授業に集中しやすくなったことが非常に大きな変化です。

しかし、課題もあります。たとえば、教室の窓側から入る自然光が電子黒板に反射してしまうことがあり、特に廊下側に座っている児童にとっては見えにくくなる場合があります。これは、天気の良い日や昼間の授業中に顕著で、光の反射が視認性を妨げてしまうことがあります。反射を完全に避けることは難しいため、教師側でカーテンを閉めるなどの対策が必要になることもあります。常に理想的な視認環境を維持することは、簡単ではありません。子どもたち自身が自主的にカーテンを引いて環境を整えたりもしています。

山田先生: 光の反射が問題になることは確かにありますが、それでも電子黒板の表示が非常に明るいため、プロジェクターと比較すると、カーテンを閉める必要が少ないのは利点です。以前は、プロジェクターを使うために教室全体を暗くしなければならなかったことが多く、児童が眠くなってしまったり、手元が見えにくく、集中力が落ちたりすることがありました。しかし、アクティブパネルの場合はそのような問題が大幅に減り、自然な教室環境の中で授業を進められるようになりました。

アクティブパネルの最大の特徴の一つは、色彩の鮮やかさです。これは、特に図や写真などを使った視覚的な授業において非常に効果的です。従来の黒板やプロジェクターでは、細かい部分や色の違いが曖昧になりがちでしたが、アクティブパネルは非常にクリアに表示されるため、児童たちもより興味を持って授業に取り組んでいます。視覚的な情報が豊富になることで、授業の理解度や集中力も向上していると感じています。

児童とインタラクティブな連携と授業の効率化
木下先生: 最近の教科書には、QRコードが多く含まれており、児童たちはiPadを使ってそれを読み取ることで、瞬時にデジタル教材や関連する動画を表示し、確認することができるようになりました。これは、授業中の資料共有や追加情報の提供を非常にスムーズに行えるという点で、授業の効率化に大いに役立っています。特に、資料のダウンロードや印刷をしなくても、手元で全員が同じ資料を閲覧できますし、ミラーリング機能を使うことで、大画面でも一斉に共有することができるため、児童にとってより良い学びにつながっています。また、教師が授業で取り上げる内容に応じて、リアルタイムでデジタル教材を提示できる良さもあります。

さらに、アクティブパネルをホワイトボードとして活用することも増えています。児童たちが練習問題を解いたり、自分で考えた答えを書き込んだりする場面では、アクティブパネルを使ってその場で書き込んだ内容をクラス全体で共有できます。これにより、授業がよりインタラクティブになりました。児童たちが自らの意見や考えを表現する場面が増えて、より主体的に授業に取り組むようになりました。結果的に学習効果が向上しているのは明らかです。

山田先生: 児童が自分のiPadやMetamojiアプリを使って書いた内容を、瞬時にアクティブパネルに映し出すことができる点も非常に有益です。例えば、外国語の授業では、児童が自分で書いたワークシートや練習問題の解答を、電子黒板を使ってクラス全体で共有することができます。これにより、授業中に児童たちの理解度をリアルタイムで把握でき、必要なフィードバックをその場で提供することが可能です。以前は、児童が紙に書いたものを教師が確認するために、授業が一時中断することがありましたが、今ではその時間も大幅に削減されました。

また、学級活動や係活動においても、アクティブパネルは積極的に活用されています。児童たちは、授業外の時間を使ってクイズを作成したり、動画を制作したりして、それをクラス全体で共有します。こうした活動は、単に知識を学ぶだけでなく、児童たちの創造力や自主性を引き出す重要な場面となっています。アクティブパネルの活用によって、生徒たちはより創造的に、そして自主的に学習に取り組むようになっていると感じます。
 
QR読取り  授業風景 授業風景

昔のプロジェクター型との比較と進化
授業風景 
山田先生: 昔使っていたプロジェクター型の機器と比べると、電子黒板の利便性は格段に向上しています。まず、プロジェクターは定期的にランプの交換やフィルターの掃除など、メンテナンスが必要で、これが非常に大変でした。ランプが突然切れて使えなくなることも多く、授業が中断することもありましたが、アクティブパネルはそういったメンテナンスの手間がほとんどなくなり、安定して使える点が大きな魅力です。

さらに、プロジェクターでは表示される文字や図が小さいと、画面のズレやペンの反応が鈍くなることがありました。児童が書き込むときに、ペン先がズレてしまい、正確に表示されないことがよくあったため、その都度修正する必要がありました。しかし、アクティブパネルではそのような問題がほとんどありません。タッチパネルの反応が非常に良く、ペンの動きに忠実に追従するため、児童や教師がスムーズに書き込みを行うことができます。このような点でも、授業の進行がスムーズになり、ストレスが軽減されました。

木下先生: また、プロジェクターの場合、別途コンピューターや操作デバイスが必要で、それを教室のどこに配置するかという課題もありました。アクティブパネルはタッチパネル式で、直接画面上で操作できるため、こうした煩雑な手順を省くことができます。教師としても、すぐに画像や動画を表示したり、資料を用意したりできるので、授業の進行がより柔軟で即時性のあるものになりました。

広がるアクティブパネルの活用場面
木下先生: アクティブパネルの利用は、授業内に限らず、多岐にわたる場面で活用されています。例えば、授業における調べ学習の発表やグループで作成したプレゼンテーション、学級活動における係活動などの場面で大いに役立っています。児童たちが自ら作成した資料をアクティブパネルに表示し、クラスメートと共有することで、協働学習が促進されています。また、行事や学校全体のイベントでも、アクティブパネルを使ってスライドショーや動画を表示し、全員で共有することができます。特に、大型のアクティブパネルは視認性が高いため、全校児童が参加するような大規模な行事でも活躍しています。

山田先生: また、紙のプリントを配布する手間が減り、デジタル教材を使った効率的な授業が実現しています。児童たちが自分の端末を使ってアクティブパネルにアクセスし、リアルタイムに情報を共有できるようになったことで、授業の進行がスムーズになると同時に、児童たちがより積極的に学習に参加できるようになっています。特に、ICTを活用した授業が進む現代において、こうしたデジタル機器の存在はますます重要になっています。
教室 

お忙しい中、貴重なお話をいただきありがとうございました。
木下先生と山田先生
木下先生と山田先生のお話から、普段使いのICT機器としてアクティブパネルを効率的にご活用いただいていることがよくわかりました。授業の効率化を図るだけでなく、また、学習意欲を高めるツールであること。児童とのコミュニケーションを活発化させるものであること。従来のプロジェクターと比較しても、メンテナンスの手間が少なく、直感的な操作性により授業の進行がスムーズになったこと。また、色彩の鮮やかさや高い視認性とスムーズな板書が、特に視覚的な教材を使用する授業で大きな効果を発揮しています。今後、授業外での活動や学校行事など、教育現場でのアクティブパネルの活用範囲はさらに広がっていくことが期待されます。


2005年に販売を開始したアクティブボードは、日本各地の学校様に導入されております。
ここではその導入・活用事例の一部をご紹介いたします。
アクティブボードの導入を検討されている学校様や、導入し現在活用方法を模索中の学校様、ぜひご参照ください。